やまもも通信
「トリック オア トリート!」ユゲとチャップルが、そう言うと、「ハッピーハロウィーン!」私は、そう答えてお菓子をあげるのです。
やまももです。
10月31日は、ハロウィーン。その夜は、ユゲも海岸に星集めに出かけず、(といっても海岸で集めてくるものは、ほぼ海星(ヒトデ)なんですけどね)まわりのお友達のところへ、お菓子を集めに回ります。
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城ケ崎荘ファミリーのユゲとチャップル
ハロウィーンの発祥は、キリスト教の「万聖節」の前夜祭。「万聖節」とは、ご先祖さまの霊をお迎えし、秋の収穫を祝い、祈りを捧げる日なのです。わかりやすくいうと、日本のお盆と秋の収穫祭を合わせたような感じでしょうか。
ご先祖さまの霊をお迎えするものの、いっしょに悪霊は、お招きしたくないもの。ならばということで、お化けや怪物、魔女の姿になり、悪霊も怖がるような姿になって追い払うこととなったのが、仮装の始まりというわけです。また、お菓子をあげることで、悪霊を追い払うのです。

「お菓子をくれないといたずらしちゃうぞ」
「あら大変。お菓子をあげるから、いたずらしないでね」
そして悪霊たちは、去っていく…
お菓子で解決できるのだから、なんとも微笑ましいじゃありませんか。
今年のハロウィーンは、ブルームーン!

満月は、一か月に一度の周期で見ることができますが、2.3年に一度くらいで、一か月に2度、満月がやって来るときがあります。その2度目の満月を「ブルームーン」と呼びます。火山の噴火などで発生するガスや気象の影響で、月が青く見える様子をブルームーンと呼んだそうで、アメリカでは、この珍しい現象を慣用句にして ”めったにないこと” → "Once in a blue moon" と表現したりします。また、稀であるゆえ、ブルームーンは、幸せをもたらしてくれるとも言われています。
そんなわけで…
ユゲとチャップルはというと、お菓子集めに、その夜は、大忙し。お菓子をたくさん持ち帰ると、二人は、城ケ崎荘のお庭に広げ、なにやら仕分け作業に入ります。

あら、それは金平糖かしら?… 確かに、星っぽい感じはするけれど…。
ユゲは、いつも、集めた星のかけらを、もじゃもじゃポケットに入れて、城ケ崎荘のどこかへ隠します。チャップルは、お菓子のなかから金平糖だけを取り出すと、ユゲのもじゃもじゃポケットへと入れていきます。
ユゲの夢は、星のかけらを集め、夜空を飛び、お月さまをペロリと舐めること。

それ金平糖なんだけどな…。毎晩星のかけらと思って、集めてくる海星(ヒトデ)よりかは、空飛ぶ燃料になりそうかしら。お月さまより、その金平糖のほうが、ずっと甘くておいしいかもよ。
そんなことを考えることもなく、二人は、せっせと金平糖を集めます。なかよしですね。
ぐっと夜の気温も下がり、空も澄み渡って月や星が美しく輝きます。

今宵も、ゆるりと秋の夜空を楽しみます。
そして2020年10月31日、澄みきった月夜、「ブルームーン」が見られますよう。
みなさまが、幸せでありますよう。
それでは、また。
2020年10月13日
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