城ケ崎荘

小松製作所健康保険組合直営保養所

やまもも通信

vol.79 東海館
「2023年夏号」

 暑い季節がやってきました。やまももです。

 もう夏休みの計画は、決まったでしょうか。今年は、特に、各所で賑わいを見せそうですね。さて、今回は、城ケ崎荘のある伊東市の指定有形文化財「東海館」をご紹介いたします。

「東海館」
↑「東海館」

 所在地は、 〒414-0022 静岡県伊東市東松原町12-10
 googleマップ(外部サイト)

 

湯婆婆(千と千尋の神隠しのキャラクター by ジブリ)が出てきそうな雰囲気。
↑湯婆婆(千と千尋の神隠しのキャラクター by ジブリ)が出てきそうな雰囲気。
古き良き時代の空気が漂っています。
↑古き良き時代の空気が漂っています。

 東海館は、1928年(昭和3年)に、温泉旅館として、誕生しました。材木商を営んでいた稲葉安太郎によって建てられた東海館。当時の職人さんたちの技と技術が、細部までふんだんに盛り込まれ、当時の想いすいら感じ取れるような、非常に美しい和風建築物です。

東海館(館内)
変木
↑変木

 形の変わった木(変木)が至る所に使われていて、印象的です。

 1997年(平成9年)に温泉旅館としての役目が終わると、東海館は、伊東市に寄贈され、その後文化施設として残されています。今、こうして見学できることに感謝です。

東海館 館内
今も、日帰り温泉やってます。
↑今も、日帰り温泉やってます。

 かつて温泉時代に、増築が繰り返された面影もあり、3F建ての各フロアの構成も、非常に興味深いです。腕のある3人の棟梁に各階を担当させ、技を競わせたという経緯が、その独特な建物の表情を醸し出しているのかもしれません。

障子がおしゃれ。
↑障子がおしゃれ。
港町らしい帆船の障子。粋!
↑港町らしい帆船の障子。粋!
各部屋の様子
↑各部屋の様子
各部屋の様子
↑各部屋の様子
各部屋の様子
↑各部屋の様子
窓から見える伊豆大川
↑窓から見える伊豆大川

 数々の歴史の舞台となった伊豆の資料も展示されています。

展示
和室にユニオンジャック。
↑和室にユニオンジャック。
東条平八郎。歴史上の人物も登場してきますね。
↑東条平八郎。歴史上の人物も登場してきますね。
中庭
↑中庭

 中庭を囲むように回廊し、その導線に沿って見学していきます。中庭から採光された構造が粋で、美しいです。

回廊
回廊
回廊
レトロなモノが数々展示されています。
↑レトロなモノが数々展示されています。
どのアイテムも興味深い。
↑どのアイテムも興味深い。

 3階に上がると、大広間があります。ここで数々の宴が繰り広げられていたのかと想像するとわくわくしてきます。

大広間。
↑大広間。

 大広間の、直線に並ぶ畳が、凛とした空間を演出しています。

天井と照明が美しい。
↑天井と照明が美しい。
欄間の彫刻が見事です!圧巻。
↑欄間の彫刻が見事です!圧巻。
華やか。
↑華やか。

 温泉旅館時代、1949年(昭和24年)後発で、望楼が建設されました。登ってみると360度、解放感たっぷりです。当時は周辺に高い建物もなく、今以上にパノラマの景色が広がっていたことが想像できます。

4階へ向かう階段を上ると…
↑4階へ向かう階段を上ると…
望楼
↑望楼
望楼からの眺め
望楼からの眺め
望楼からの眺め

 日本の建築美、伊豆の歴史、古き良き時代の温泉の雰囲気を感じてみるのは、いかがでしょうか。

横を流れる、伊豆大川側から見た「東海館」
↑横を流れる、伊豆大川側から見た「東海館」

伊豆・伊東観光ガイド(外部サイト)
https://itospa.com/spot/detail_52002.html

東海館

📍東海館(Googleマップ)

 それでは、また。

2023年7月7日
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やまもも通信/記:やまもも
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