やまもも通信
暑い季節がやってきました。やまももです。
もう夏休みの計画は、決まったでしょうか。今年は、特に、各所で賑わいを見せそうですね。さて、今回は、城ケ崎荘のある伊東市の指定有形文化財「東海館」をご紹介いたします。
所在地は、 〒414-0022 静岡県伊東市東松原町12-10
googleマップ(外部サイト)
東海館は、1928年(昭和3年)に、温泉旅館として、誕生しました。材木商を営んでいた稲葉安太郎によって建てられた東海館。当時の職人さんたちの技と技術が、細部までふんだんに盛り込まれ、当時の想いすいら感じ取れるような、非常に美しい和風建築物です。
形の変わった木(変木)が至る所に使われていて、印象的です。
1997年(平成9年)に温泉旅館としての役目が終わると、東海館は、伊東市に寄贈され、その後文化施設として残されています。今、こうして見学できることに感謝です。
かつて温泉時代に、増築が繰り返された面影もあり、3F建ての各フロアの構成も、非常に興味深いです。腕のある3人の棟梁に各階を担当させ、技を競わせたという経緯が、その独特な建物の表情を醸し出しているのかもしれません。
数々の歴史の舞台となった伊豆の資料も展示されています。
中庭を囲むように回廊し、その導線に沿って見学していきます。中庭から採光された構造が粋で、美しいです。
3階に上がると、大広間があります。ここで数々の宴が繰り広げられていたのかと想像するとわくわくしてきます。
大広間の、直線に並ぶ畳が、凛とした空間を演出しています。
温泉旅館時代、1949年(昭和24年)後発で、望楼が建設されました。登ってみると360度、解放感たっぷりです。当時は周辺に高い建物もなく、今以上にパノラマの景色が広がっていたことが想像できます。
日本の建築美、伊豆の歴史、古き良き時代の温泉の雰囲気を感じてみるのは、いかがでしょうか。
伊豆・伊東観光ガイド(外部サイト)
https://itospa.com/spot/detail_52002.html
それでは、また。
2023年7月7日
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
やまもも通信/記:やまもも
Copyright(C)2023 Komatsu Kenpo
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
