やまもも通信
伊豆の夏はいつまで?! やまももです。
猛暑日の連続で、9月中旬を過ぎてもなお暑さ冷めやらぬ日が続きましが、ようやく、少し爽やかな空気が流れてきました。心地よい秋こそ、長く続けばいいなと願わずにはいられません。
さて、先日、エミー賞(アメリカの優れたテレビ番組等に贈られる賞)で、日本を代表する俳優の真田広之さんがプロデュースと主演を務めた「SHOGUN 将軍」という作品がドラマ部門作品賞に輝きしました。しかも、主演男優賞を含む、一つのシーズン作品として、あわせて18部門の最多受賞記録という快挙です。
遡ること、1980年代に「Shogun」という、「三浦按針(みうらあんじん)」という人物を題材にしたドラマがアメリカで注目を集めました。小説が原作で、ここ伊豆などを舞台にした歴史物語です。そして今回、2023年に放送された「SHOGUN 将軍」もまた、西暦1600年の日本を描いた同小説『将軍』(ジェームズ・クラヴェル著)が原作で、三浦按針や徳川家康をモデルにした物語になっています。私も動画配信サービスで観ましたが、かなりおもしろいです。日本の歴史背景が忠実に表現された作品で、スケールの大きさもさることながら、細部まで作りこまれた描写に引き込まれます。7割が日本語という作品が海外で高い評価を受けたということにも大きな意味があると思います。
というわけで、今回は、そのゆかりの地「按針メモリアルパーク」をご紹介します。JR伊東駅から徒歩で15分ほど歩くと伊東大川の河口付近にあります。かつて、この松川河口は、港として、また造船地としても栄え、ここで日本発の洋式帆船を徳川家康の命により、ウィリアム・アダムス(三浦按針)が建造した、歴史の舞台の一つとなったところなのです。
ここに造船所があったのですね。感慨深いです。
力強いウィリアム・アダムス(三浦按針)と洋式帆船の美しく、雄大な姿が表現されています。
河口にかかる橋「なぎさばし」を渡ると「なぎさ公園」があります。
美術館のような公園です。彫刻家、重岡建治さんの美しく、力強い作品が点在しています。穏やかな潮風を感じながら、芸術の秋を楽しんでみてはいかがでしょう。ここで、小説『将軍』を読むのもいいですね。読書の秋です。
伊東大川沿いから歩いてくるのもいいですよ。
太平洋が広がる景色に癒されます。この河口から上流方向に歩くと、以前通信で紹介した東海館があります。ここでも、三浦按針についての資料がたくさん展示されています。
三浦按針については、伊豆伊東の観光ガイドの特集で詳しく紹介されています。(外部サイト https://itospa.com/anjin)
伊豆には、このように歴史の舞台となった場所がいろいろあります。この場所で歴史を感じ、海を眺めていると、水平線の向こうにある異国に想いを馳せずにはいられない、そんな気持ちにもなります。小説を読んでから、ドラマを観てから、この場に来るとさらに、感慨深く、想像が膨らむかもしれません。
それでは、また。
2024年9月24日
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