やまもも通信
ピンクから紫。やまももです。
寒暖差が激しい今日この頃ですが、体調崩したりされていないでしょうか。3月は、暖かいようで寒い?とはいうものの、真冬のように寒く、初夏のように暖かいとなると、体調面もそうですが、着るものにも困ってしまいます。気温もさることながら、雨、雪、雹に雷、強風と天候も目まぐるしく変化し、これも温暖化の現象なのかと危惧しております。
さて、そうはいっても、やはり寒い冬を抜け、春の桜の季節は、心が弾みます。というわけで、早咲きの桜のチャンスをうかがっているのですが…
熱海に行ってみるも、この日は、終日雨で”青空とピンク”とはいきませんでした。う~ん悔しい。
熱海の桜は、生憎天候が悪かったため、別の日に違う場所で撮影した、「おかめ桜」という早咲きの桜を掲載します。濃いピンクと青空のコントラストが美しかったので。
そんなこんなで、今年も早咲き桜のタイミングは、足早に過ぎ、いよいよ王道のソメイヨシノが、今か今かと開花を待っている状況でしょうか。毎年、春号は、城ケ崎荘周辺の桜を掲載することが多いのですが、今回は、ちょっとだけ先取りして、ピンクではなく紫の花の名所を取り上げてみようかと思います。
今回は、伊東にある林泉寺を紹介します。歴史と由緒ある寺院、林泉寺は、室町時代に創建されたとされる臨済宗の寺院です。
長い歴史を誇り、古くから地域の人々の信仰を集めてきました。境内には、静かにたたずむ本堂や、歴史を感じさせる石碑や仏像が点在し、心落ち着ける空間が広がっています。
林泉寺の藤は、県指定の天然記念物となっており、その長さと美しさが特徴です。この光景を目にするために、シーズンになると、多くの観光客が訪れます。
林泉寺の境内には、数多くの地蔵が並んでいます。これらの地蔵は、古くから地域の人々の祈りを受け止め、子どもの健やかな成長や故人の冥福を祈る場として大切にされてきました。
藤棚の下には六体の直立した地蔵が並んでおり、「六地蔵」として知られています。六地蔵は、六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天)を巡る魂を救済するとされ、亡くなった人々の安らかな往生を願います。六地蔵は、その穏やかな表情とともに、訪れる人々に安らぎを与えてくれます。藤の花が咲く時期には、紫の花々の下に静かに佇む六地蔵の姿が、より一層幻想的な雰囲気を演出しています。
例年、4月中旬から5月初旬にかけて見頃を迎えます。開花時期に合わせて「長藤まつり」も開催されますので、そのタイミングに合わせ、観光プランをたててみてはいかがでしょう。
林泉寺のもう一つの魅力は、観光地の喧騒から離れた静けさです。藤の花を楽しみながら、心穏やかに散策できるのは、この寺ならではです。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょう。
それでは、また。
2025年3月24日
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