やまもも通信
2025年も、あとわずかとなりました。やまももです。
吐く息が白くなり、木々が秋から冬へと装いを変えていく城ケ崎荘界隈。空気が澄み、景色の輪郭がはっきりと見えるこの季節になると、自然と一年を振り返りはじめます。
2025年、みなさんにとっては、どのような一年だったでしょうか。私は、少し立ち止まって、多角的にものごとを考える機会が多かった、そんな一年だったように思います。
お米の価格上昇を含む物価高など、さまざまなニュースが重なり、見る角度によって、物事の見え方が変わってくる、そんな出来事が多かったように感じます。
その中でも、特に印象に残ったキーワードが「熊」でした。
全国各地でクマの出没が相次ぎ、2025年を象徴する存在として、多くの人の心に刻まれたのではないでしょうか。
熊といっても、今回ご紹介するのは、伊豆高原にある伊豆テディベア・ミュージアムです。公式サイトはこちら。(https://www.teddynet.co.jp/izu/ ※外部サイト)
館内1Fに足を踏み入れると、世界各国から集められたテディベアたちが、静かに迎えてくれます。
時代や国を超えて大切にされてきたテディベアたちは、どれも穏やかな表情をしていて、不思議と心が落ち着いていきます。抱きしめるために生まれたテディベアは、人の記憶やぬくもりを映す存在なのだと感じました。
2025年は、「熊」という言葉が、危機感や緊張感を伴って報じられることの多い一年でした。しかし、このミュージアムにいるテディベアたちは、そうではなく、子どもの頃、いつもそばにあった“くまさん”。
大切な人から贈られた一体。テディベアは、人に寄り添い、思い出として残り続ける存在なのだと、改めて感じます。
また新館では、ぬいぐるみづくりに参加できるワークショップの開催や、ぬいぐるみの制作風景を見ることのできるファクトリーがあります。公式サイトでスケジュールが公開されていますので、チェックしてみてはいかがでしょう。
他にも、年明けに来たくなるような、こんなエリアがあります。
なんと、神社がございます^^ その名も「こぐま神社」。
神主さんも、巫女さんも、お地蔵さんも、みーんな、クマさんです。
おみくじもありますので、年始になったら引いてみましょう。
カフェやグッズショップ、駐車場もあるので、ゆっくりと過ごせるところかと思います。
伊豆高原で出会ったテディベアたちは、静かな佇まいで、そっと寄り添ってくれるような存在でした。冬の澄んだ空気の中で、過ぎゆく一年を振り返りながら、テディベアのぬくもりを感じてみるのも良いかと思います。
どうぞ、良いお年をお迎えくださいませ。
そして来年は、“ク”を“ウ”に変えて…。
それでは、また。
2025年12月22日
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やまもも通信/記:やまもも
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